複雑な世界
昨日は朝川崎のエスキス模型を作ってみた。母屋側の建物を100分の1で作り、それに沿って離れも作ってみる。なんだか久しぶりに模型作った。やはり住宅はこの100分の1模型を自分で作ると、やっと設計している気になるし、そのスケールや内部やいろいろなことが自分の頭の中に入ってくる。それは毎回この100分の1模型を山のようにつくるので、実際と模型の間を繋ぐ想像力の回路が自分の頭の中にできているからなのである。
夕方某クライアントと打ち合わせ、某社に見積もりを出すということなので、少し時間のゆとりが生まれそうである。その間を狙ってポートフォリオを完成させ、できればコンペをしたいところだ。
夜長野に来る。車中坂本論文を読む。その全貌が見えてきた。昔読んだときのあいまいな理解が鮮明になってきた。坂本建築の中で異化作用がこれほどまでに重要であったとは知らなかった。
長野についてマーク・ブキャナン著、阪本 芳久訳 『複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線』2005草思社、を読む。友達の知り合いのお姉さんの元彼のという風に6人間に入ればあなたは世界中の誰とでもつながるという一見とても不思議な事実を説明するのである。この理屈は数学のグラフ理論で説明されるらしい。この理屈はインターネットでも証明され、世界中のどのようなページにも一桁の回線を経由するとたどり着ける。これはグラフ理論では規則的な結節とランダムな結節の和によって成立するというものである。面白いよ。
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