正座は大変
午後川崎のクライアントとの打ち合わせ。2時からはじめ終わったのは8時頃だった。何せ母屋と離れと2軒分なので時間はかかる。離れの住人はその昔お茶の先生だった。お茶をずっとやって正座をしていたためにひざを悪くされたとのこと。今ではイスでないと座れないのである。和室での打合せだが、彼女だけはイスである。しかしこちらも6時間和室というのは結構大変である。失礼は承知で足はあっち向いたりこっち向いたり、抱えたり。もちろん正座は不可である。
昔事務所の木島さんに連れられてお茶の場に臨んだことがあったが、1時間近くの正座で失神しそうになった。正座というのは体にいいものではない。昨今の若い子達のスタイルが良いのは座式生活からイス式への生活スタイルの変化が原因とも聞くし。
帰りの電車の中で今日の打ち合わせを確認し、僕はそのまま長野へ向かう。昼は比較的穏やかな天候だったのに夜はかなり寒い。車中小田部氏の『芸術の条件』を読む。小田部さんの文章は本当に良くできている。難しいが哲学者のジャーゴンではない。正確に伝わる文章である。
和室とは大変でしたね。雅な光景という感じを受けますが。最近マンション設計では和室が少なくなってきています。高齢者を対象としたイメージで、ともすると商品価値が下がるからだそうですが。「和」のテイストというか「テイスト」を主題としていくことが、これからの生活文化には必須条件だと思いますが。アクティブシニアも増えていることだし、もっとシニアエグゼクティブという視点を持ったらよいのに、と思います。
なんですかシニアエグゼクティブって?