学内リニューアル
就職相談コーナーの模型ができた。倉庫で見つけた、既存家具の模型を部屋の中にばらばらと置いてみる。軍隊スタイルはもう古いから、それこそ豆を撒くようにばらばらに置いてみる。まあこんなもんか。夕方工学部長が松本から帰ったところにその模型もって打ち合わせにいく。工学部長だけかと思ったのだが、管理の係長以下5名ほど集まってきた。模型を見ながら「さすが」とか「すごい」とかおっしゃっている。「うむ、まずい、なにかプレゼンしないとかっこつかないかな?」とちょっと戸惑う。今日はどうしたいか要望を聞くだけのつもりだったのだが、そういう雰囲気でもなさそう。面倒くさいから昼考えたことを述べておわりにするかな?「お金が無いので、1、先ず壁を取っ払ってガラススクリーンにする。100万。2、床壁天井は同じ色にする。天井はやりかえられないから、天井の色にする。ということは白にする。塗装と床で50万。3、部屋の真ん中の柱は掲示板にして高さ1200くらいのところにテーブルをまわしパソコンを2台置く。机設置10万。4、机はばら撒き何処かに常駐の先生二人は座る。以上」
「えっ、ちゃんとした席が無いと先生が不満ではないか」と工学部長。「いまどき先生の席だけ特別もないでしょう」と私、「白い床は汚れる」と管理「ワックス塗っとくと掃除は楽ですよ」と私「その掃除が大変で」と管理。まあありそうなやり取りを少しする。とりあえず模型をさしあげ、あとは少し皆様でお話しくださいと言うことで退散。残務を片付け8時頃には大学を出て駅前の平安堂に向かい面白そうな本を物色。最近何故か宗教の本に手が出る。昔の建築のことを考えると、宗教抜きに語れないからかもしれない。というと格好いいが、単にゴンブリッチの歴史の本の影響。そうなるとどうもパレスチナのあたりが面白い。平積みの文庫をふと取り上げると中東の詳細な地図が折り込まれていた。松本 清張。ほう。この手の本はほとんど読んでいるので気を付けないとよく同じものを買うことがある。10ページくらい読んでああ昔読んだと気付きもったいない思いをするので記憶を辿る。それを買って階下の蕎麦屋で蕎麦を食しながら読み始める。帰宅して風呂につかりながら読んだ。砂漠で凍えそうになる描写は僕の北アフリカ旅行の記憶を蘇らせた。
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