藤田展
昨日東陽町で免許書き換えした後に竹橋に寄って、「藤田嗣治 展」を見た。朝一に立ち寄ったが既に混んでいた。混んでいるのと時間がないのと手伝って、駆け抜けるように見た(僕の前を岡崎さんが駆けていた)。
藤田の本物を見るのは初めて。やはり本物を見ると感じることが違うよなあ。なんたって驚くのは、この絵が油絵?ということ。あまりに画面がさらさらだ。もちろん岩絵の具じゃないけれど、まるでポスカラ。芝さんの絵の表面と近い。あの時もとても油に見えないので「これ油?」と聞いたら、油だけれど何か混ぜているのだそうだ。「ジャスパージョーンズも使っているよ」とそばにいた元美術手帳の編集長の大橋さんが教えてくれた。藤田もそんなものを混ぜているのだろうか?
藤田の先生黒田清輝は藤田の卒業制作である自画像に黒が多用されるのを評価しなかったそうだ。そりゃあ黒田の絵と藤田の絵じゃ大違いだもんなあ。印象派っぽいことを黒田は日本でやり、墨で裸婦の輪郭線を藤田はパリで描いた。アートって異文化交流ツールなんだなあと痛感した。
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