現場雑感
昨日は k projectの施主定例。そろそろ追い込みで月二度のペース。やや遅れ気味だったものの、トップライトサッシュは無事設置された。ガラスは来週つく。そうなれば内装仕上げにかかれる。
この時期の現場に行くとすこしそわそわする。自分の想定範囲内にモノができているかかどうか気になり始める。想定どおりで嬉しい場合もあれば想定範囲外で少し面食らうこともある。もちろん想定範囲外で嬉しいこともある。昨日は概ね良好である。特に広さ感が思った以上にある。この広さ感と空間のリゾームのような無目的なつながりは土地の広い郊外型住宅の特徴として狙いとするところだった。
今日は一日家で仕事。川崎のプロジェクトのことを考える。このプロジェクトの狙いjは2つの繭が織り成す目的論的関係、k projectと異なり、広さ感を最初から狙っていない。しかし空間を狙えない場合は余程他でエッセンスがないと建築にならない。自分は創作上は、空間第二論者(空間至上主義ではないという意味)でありながら、自らの経験としては空間が悪いとなかなかその建物を評価しにくいものである。それでも性懲りも無くロジカルな欲望としては、空間以外で勝負してやろうといつも思うのである。しかしこれが結構難しい。今回も繭に加えた何かが欲しいのである。一体それはなんだろうなあ?コスト的には構造で勝負は厳しい、質料かな?
ナカジがクライアントと上海に向かう。僕は明日の新入生ガイダンスのために長野に向かう。
空間デザインで新規性を打ち出すのは結構難しいと感じています。いかに今までにない条件において、新しいプログラムを提示するか、今までに実践したことがないような場所に空間を実現するか、新しい体験をさせるかなどでしょうか。住宅の場合、施主の想定以上に実作で驚いていただくことも醍醐味だと思います。