肌色
午前中東現美の大竹展とオペラシティの伊東展とを見て帰る。東現美の常設展に展示してあったデ・クニーングの肌色がとても綺麗だった。画集で見ててもデ・クーニングの肌色は綺麗だったが、本物はしびれる。肌色が好きになったのはその昔ゲーリーのハリウッド図書館を見たときだった。でもこの色は日本の光では合わないかもしれないと思いまだ使ったことがない。リーテムでやりたかったが肌色より木の色になってしまった。こんな綺麗な肌色の建物を作ってみたい。
伊東展のカタログで多木が「単にミニマルで綺麗な建物などなんの価値もない」というようなことを書いているのが小気味良かった。伊東は物質性に拘っているのだが、大竹の作品を見ると彼の物質性は建築屋のそれを超越している。アーティストの物質性は建築家など比にならない病的なものがある。帰宅後保坂和志の『世界を肯定する哲学』ちくま新書を読む。夕方事務所に行く。ナカジと加藤ちゃんが仕事中。状況をヒアリング。ちょっと複雑な状況だが上手くすり抜けられるといいのだが。
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