楕円
早朝大学に某市の方が見えその車で市に向かう。市の中学校建設のプロポーザルの要項と審査の方法の検討会である。この手の仕事は今年三つ目である。市長さんとお話をする。行政の透明性を確保しながら、市にとって最良のものを選ぶにはどうしたらよいのかというのが市の課題であると力説されていらっしゃった。検討会の後市の山岳博物館に案内してもらう。ここからの北アルプスの眺めは絶景である。大学に戻りまた梗概のチェック。梗概はなんとかなってきたが、論文それ自体は不安が残る。やはりスタートの遅さがこうした状態を生んでいるとしかいいようがない。帰宅の電車の中で鶴岡真弓『装飾の神話学』河出書房2000を読む。バロックの楕円の起源は「カルトゥーシュ」と呼ばれるルネサンス時代の紋章の縁取りであったという説が面白かった。横山正はケプラーの楕円軌道を示唆していたがいろいろな説があるものだ。
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