アトリエワンのオープニング
午後タワープロジェクト室の打ち合わせに顔を出す。これだけ大きい仕事だととにかくプロマネの力が仕事の質を決定する。しかるに建築家はマネージメント能力の訓練をどこにおいても受けていない。僕は大学では建築家力と呼んで学生達にこの力をつけるように指導している。建築家にはデザイン力としての建築力プラスこの力が必要なのである。そんなことは他の分野では当たり前なのに建築ではそのことは教えない。それがおかしい。アンディウォーホールは「芸術家のなり方」を大学で教えたそうだ。プラグマティズムの国らしい。それを全肯定するつもりはないけれど、それを全否定することはおかしい。大学は大学時代に優等生ならそれでいい場所ではなく、一生涯の生き方を教えなければならないはずである。
夕刻ギャラ間のアトリエワン展のオープニングに行く。千葉さんの時にはいけなかった。1月2月はもう大学の先生は身動きできない。久しぶりのパーティーである。展覧会も見た。伊東さんがオープニングスピーチでアトリエワンは若手のリーディングランナーかもしれないが現状への怒りがないことを暗に批判したのが親父っぽかった。一方妹島さんはこれが本当に生き生きしているの?と率直な感想を漏らしていて共感した。美術評論家の小倉さんとナンシーの話。本は4月には出るそうだ。こうなったら少し遅らせて新年度のほうが売れるということらしい。塚本にお祝いを言ったら、今進行中のプロジェクトは僕の三窓の隣地とのこと。「牛さん軽井沢で白い家は駄目だよ。あそこは茶色でしょう」と言われた。「軽井沢は冬は雪で白いんだよ」と応戦。坂本先生に博士論文が無事終わったご報告。ミュンヘンは遅遅として進まずではなく遅遅として進んでいるそうである。デヴェが手ごわいとのことだ。柳沢は塩尻で戦っているとのこと。がんばれ。直後に鈴木明さんとお話。塩尻のワークショップに絡んでいるとのこと。僕も手伝えというから、僕はコーディネーターとして最後までやるように市から言われていると答える。塩尻で最後に残った福屋さんとご挨拶。とても印象的な案であったと伝えた。とてもいい勉強になりましたとのこと。きっといい建築家になるだろう。岩岡さんをはじめ東工大連中と雑談。奥山、若松、岩岡、足立、などなど。堀池さんが「長野にいるの」と言うから言ったりきたりですお答え。今村さんが「こんにちわ」と言って通り過ぎていく。南後さんはよくお会いする。出版関係もたくさん。新建築、10+1、エクスノレッジ、その他いろいろな方と挨拶。南さん、山本さん、理顕さん、その他ご挨拶できない人が大勢。すいませんでした。久しぶりのパーティーで友達の顔を思い出した。
You must be logged in to post a comment.