受胎告知
4月3日
急に宗教づいている。『旧約聖書を知っていますか』の次に『新約聖書を知っていますか』を読み始めた。すると最初に出てくる話題は受胎告知なのである。おお、そうかそうかそれは知っている。とにかく知らない話ばかりなので知っている話題は嬉しい。先日国立博物館で見てきたぞ。そのうえ一昨日の日曜美術館でも壇ふみが久しぶりに派手な服着て説明していた。あれだあれだ。しかし読み進めると作者はダ・ヴィンチではない「フラ・アンジェリコって誰?」と叫ぶとかみさんが、「その受胎告知が一番美しい」とのたまう。「見たことあるの?」と聞くと「確かある」うーなんだか知らぬところでいろいろ見ているのだこの人は。知識をひけらかさないが厚みがあるなあ。そこへ行くとこの僕なんか、かなりペダンティックである。しかし世の中には10分前に得た知識をさも10年前から知っているかのように騒ぎ立てる人もおりそういう輩よりかは奥ゆかしいと思うのだが。
さてこのフラ・アンジェリコの受胎告知はネットで見ると確かにダ・ヴィンチのそれに比べて遥かに合点がいく。どこが?マリアの顔が。壇ふみも言っていたが、ダ・ヴィンチの描くマリアは私には身に覚えがないのにという驚きがない。一方アンジェリコのマリアの顔には「えっ!どうして」という怪訝な表情が描かれている。http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/ed/Fra_Angelico_043.jpg
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