運命共同体
大学の会議に出ると「暗い話」と言われる話題が連続する。そしてそれに元気よく反論する人はいない。民間企業もそうだったなあと昔が懐かしい。バブルのころ団交といえば組合は勇ましく何ヶ月ボーナスを勝ち取る!と息巻いたし、それを実行することで社員のヒーローだったような気がする。だからこそ、くそ忙しい中、執行部を引き受け、そして団交に望んだ。私事だが、団交のため大阪入りし、打ち合わせ中に長女が生まれるかもしれないということで最終の飛行機で東京に戻り、一晩付き添い、少し先ですねと医者に言われ朝一の飛行機で団交に戻った覚えがある。それほど賃金交渉は一つのゲームとしてお互い燃えるものがあった。それが、バブル崩壊とともに、組合は本当に御用組合になった。いや正確に言えば運命共同体として二人三脚状態になった。まあ昨今の会議はその状況を彷彿させる。職員がマネージャーに四の五の言える状態ではない。運命共同体として最善を尽くすしかない状態にまで来ているようである。
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