負けない話術
森美術館に行った帰りに六本木の青山ブックセンターに寄る。売り場がかなり変わり美術系の本がますます増えたように感じる。ほとんど美術専門の本屋さんである。ついついいろいろ買った本の中に『負けない交渉術』というアメリカで働く日本人弁護士の書いた本がある。別に僕は話術で人をやりこめるのは仕事じゃないし、話術は必要だろうけれど勝ち負けを考えて話す必要に迫られることも無ければそうした欲求も無い。なのだが、ちょっとこういう人たちの戦略と言うものも覗いてみたいと思い買ってみた。ところが、読んでみると、実はわれわれはこうした負けない話術を日ごろ使っている。それは工事費見積書に対するネゴの時である。その時僕らはしっかりハードネゴーシエーターとなっているのである。だからここに書いてある負けない交渉術の「いろは」はしっかり実践している。建築の実践とは幅が広いものである。
You must be logged in to post a comment.