新潟県中越沖地震
朝9時に大学を出発して一路長岡。コンペの敷地調査に向かう。高速に乗り1時間突如前方の車のストップランプが光る。止まった。動かない。5分、10分。前方の車の運転手たちが降り始めた。そのとき携帯が振動する。かみさんである。「大丈夫?」という声に「何が?」と答える。「地震」「どこで?」「長野も震度5よ」「へー、今長岡に向かう途中なんだけど」「・・・・・うそでしょう」「なんで」「新潟はもっとひどいよ」「ふーん」。しばらくすると車は動くが高速を閉鎖するとの電光表示。降りたところが柏崎近く。また携帯が鳴る。「着いた?」「いや柏崎」「・・・・・そこ一番危ないみたい。朝からニュースは柏崎よ」そうなんだ。案の定市内に入ると動かない。コンビニに駆け込み地図を買う。店内はショーケースが倒れ、酒瓶は落下し割れて床はアルコール。雑誌は散乱。トイレは断水で使えず。道路は地割れ、橋のジョイントはのきなみ段差。信号は倒れ、倒壊家屋も数軒目にする。取材のテレビやら新聞社やら。空中にはトンボのようにヘリが低空飛行。朝日の友人に電話をすると何でもいいから写真を送れとのこと。院生が撮ったコンビに風景を写メールで送る。「これ使える。とりあえず写真部にまわすよ」とのこと。いやはや。出発してから7時間。長岡に到着。着いただけでもありがたい。なんとか現地調査ができる時刻。ここも震度6だったはずだがその痕跡はあまり見られない。帰り道は快調とはいえないものの何とか今日中に大学に戻ることができた。ほっとした。
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