ホワイトキューブを否定しないこと
コンペのチェック。研究室員みんなご苦労さん。でもまだこれから。いつもそうだが、このあたりまで来るともっとこうしたかったとかこうすればよかったと言うことがいろいろ出てくる。しかしそんな時期でもないからとにかくできることをするしかない。フー。台風が過ぎてほっとするけれど台風は一回きりではないのだから気も休まらない。帰りの電車で暮沢の本を読みながら面白い記事に出会う。青森美術館がホワイトキューブを否定しながら実は否定していたわけではないという話である。それを指摘したのは実は椹木が最初で椹木はフリードを引用しながらそのことを語っていたそうである。フリードの論考は僕も読んだことがあるが、暮沢の引用からだけではフリードと青木淳の意図がどう重なるかはわからなかった。しかしともかく青木がホワイトキューブを否定すると見せかけてそうしなかった。(あるいはそう見えなかった)ということ。つまりモダニズムの残滓と新たな思考を重層させたことが面白い。そこを読んだ瞬間に思わず富山のコンペの案が浮かび車内でずっとスケッチをしていた。明日朝早く起きて現場に行く前に模型を作ろう。
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