習慣の違い
中国でリーテム中国工場を作る。そのためには先ず申請関係を担当する中国の設計事務所と協力しなければならない。もちろん構造の基準も違えば設備の使用可能な機器も異なるから、実施設計もその事務所にお願いする。とは言っても基本設計書を渡せばそれが実施図面になるかといえばそうではない。法的基準が違うのだから構造は楽にできる。意匠的にも使える材料が違うから思い通りには行かない。そこで実施設計は共同でやることにした。ofdaから中島君が隔週で中国に1週間ずつ滞在して中国の設計者と共同で図面を作っていくことにした。またこうした図面の作成からその後の工事の全体的なマネージメントをする会社を雇うことにした。中国には所謂ゼネコンがないので各工事を統括する責任者がいない。そこでこうしたプロマネ会社が存在し、そこが一括して全体の金と時間と品質の管理をすることになっている。とは言うもののこうした会社がどこまで責任をもってどのような方法でこれらの項目を管理していくのかが未だ不明なのである。今日はこの不明な点を明らかにする会議であった。会議の結果1つ明らかになったのは、少なくとも我々が相手にしているチームは施工図を描かないという点である。こうした習慣の違いに対してドラフトマンを雇って図面を描かす事を考えることも可能である。しかし施工図をもとに施工をする習慣が無い人間を相手にして、コストをかけて描いたものがそれだけの効果を生むのかという疑問が生じる。相手の習慣の中で最も効果的な方法を考える方が上手くいくのかもしれない?そのあたりは少し情報を仕入れなければならないし、悩むところである。
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