風土
朝一で現場。窓回りを枠とボードのちりを取らず紗を貼ってパテしてペンキを塗りこむディテールにしているのだが、ひびが入ると指摘される。コーナービードを入れたり、紗を貼ったり、シールしたりいろいろ対処してもらう。工期は残り一ヶ月である。
夜、この間読んでいた『風景の哲学』に何度か引用されていた和辻哲郎の『風土』の最初を読み返してみた。この本は大学1年くらいに読んだ記憶がある。読み返してみて感ずる。ああ、この本は景観論なんていうものではなく、現象学の本なんだということ。大学一年の頃はこの本の実例部分を読んでいたのだが、やはり重要なのは風土の基礎理論という最初の20ページである。その部分は僕の大学1年の頃の知識でとても理解できるようなものではなかったことが今分かるのだが、その頃はそもそも見向きもしていなかったのかもしれない。
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