衝撃的な日
現場の近くということで泊まっているHutaing hotel は、古いホテルだが五つ星。この季節はオフシーズンだろうか?一泊一万円くらいで朝食もついている。その朝食も数種類のバイキングでとても美味しい。朝、風邪気味なので薬がないかとマネージャーに聞いたら、ものの数分後に日本人のアシスタントマネージャーが体温計を持ってやってきて、近くの薬屋にポーターを買いに行かせてくれた。とても親切なホテルである。
朝食後現在設計中のリサイクル工場の敷地がある大倉市まで車で行く。薬のせいか眠気が襲う。午前中はプロジェクトマネージメント会社と入札管理の契約、敷地の雨水排水の方法などについて検討打ち合わせ。あっという間に1時。昼食後地元の設計院で細かい設計の打ち合わせ。この設計院はプロジェクトマネージメント会社が選び夏に紹介された。その後確認申請や実施設計を共同に行ってきた。ナカジが隔週で出張し、指導してきた。ナカジはもう何度も来ているのだが、僕は今回初めてその事務所を訪れた。そして余りの劣悪な環境に気持ちが悪くなってしまった。文化というような言葉が存在しない国にやってきたのかと思うくらいひどい。会議と言っても会議室があるわけでも無い。社長の部屋の応接セットで始める。換気が悪いので窓を開けて行なう。しかし余りの寒さに風邪が悪化し頭はボーっとなる。最初はいろいろ発言していたのだが、あまりに自分の発言が彼等の常識の文脈とずれていることに気付きもうしゃべる気がしなくなってしまった。その上、寒さと寒気で後はナカジに任せてさっさと帰りたかったがそうも行かずジット我慢して打ち合わせの席に居た。まあ彼等は確認申請を通してくれれば役目は終りなのだからそれでいいことにしよう。もう二度と来たくは無い場所である。
夕方ケーキ屋の現場にもどりクライアントと会い現場を確認。こうした現場は出来上がるそばからいろいろなことに気付く物である。相手が悪い場合もあればこちらのうっかりということもある。なんとか修正策を考案し、やってもらうよう説き伏せる。つらい一日がやっと終わる。
You must be logged in to post a comment.