ソフィ・カル
のんびり朝飯を食ってから、クライアントに頂いた美味しい中国茶を飲んで、昨日の続きで原稿の校正。出版社に最終原稿を送った時に横書きを縦書きにしたせいか、変な間違いが散見される。しかしこうした間違いは編集校正で見つけられるのだろうからまあいいとして、注の間違いと図版を減らしたために起きた本文と図版の対応のずれが幾つか見られた。図版を抜いたのに、文章はあるものとなっているという間違いである。これはこちらで見落とすとちょっとまずい。
先日注文していたとエルンスト・ネトの新しい作品が掲載された雑誌とソフィ・カルのダブル・ゲーム(日本のギャラリー小柳で行われた展覧会)の記録集が届いた。ネトのあの鐘乳石のようなオブジェがところせましとパリのパンテオンにぶら下げられた作品はスケールが壮大である。こうしたインスタレーションをする場所があるというのがうらやましい。日本には思いうかばない。ソフィ・カルの記録集ははポール・オースティア(アメリカの小説家)との共作で小説にソフィカルが主人公として描かれ、描かれた自分を演じ、それを記録したものらしい。本を演じて本にするという、入れこ状の仕組み。フィクションのようなノンフィクションを作り出そうという試みである。この記録集は装丁が布張でとても可愛らしい。中の写真やレイアウトも素敵である。
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