裏
午前、午後と会議。その間を縫って梗概の最後のチェックをした。今回の論文や設計では複雑なものが二つあって、その梗概は何度読んでもすーっとは読めない。それは内容の複雑さなどからある程度は仕方ないとは思っているのだがもう少し読む人のことを思う気持ちが欲しい。たいした時間をかけたわけではないのだが頭が疲れ、帰りの新幹線は読書は放棄。週刊誌を買ってで読んでいたら、隣の席に座っていらっしゃるのが、大学の親しい先輩教授である。「集中しておられたのでお声をかけませんでした、、、」とおっしゃる。「いえいえただの週刊誌でして、、、」と私。「自分で書いたほうが早いのですが」と言いながら修士論文に赤を入れていらっしゃった。ああ頭が下がる。
帰宅後、でもやっぱり頭が痛い。先日買ったFRAMEの1996年の創刊号から2006年の50号までの重要ページを連ねた本The Back Issue the essential guide to FRAME`s 50 isssuesをずーっと眺めていた。その中に図書館のインテリア特集というのがあった。そこに見つけた一枚の写真。本棚の本が全部逆さまに置かれている。もちろんわざとなんだろうが、普段見慣れない逆側をこうしてみるとなかなか美しいではないか。物を逆さまに使うというのは結構新鮮だなあと思わせる一枚である。家具を逆さまに置くとか、カーペットを裏返しに敷くとか、タイルを裏返しにはるとか、タイルの蟻足なんて結構綺麗かもしれない。その場合釉薬を使わないタイルで無いともったいないが。
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