セイムスケール
午前中のアサマで大学へ。車中、内田青蔵他による『近代日本住宅史』鹿島出版会2001を通読。午後二つの会議。学生と夕食。夕食後学生に頼んでいたセームスケールを眺める。これは春休みの研究室の宿題で20個のプランを暗記しようというもの。
①サボア邸、②落水荘、③ファンズワース邸、④レイクショアドライブ、⑤シュレーダー邸、⑥小篠邸、⑦白の家、⑧代田の町屋、⑨シルバーハット、⑩角窓の家、⑪ユニテ、⑫東京ミッドタウンギャラリー、⑬岩崎美術館、⑭浮世絵美術館、⑮ギャラリートム、⑯アトリウム、⑰パレスサイドビル、⑱日建本社、⑲メディアテーク、⑳青森美術館
これらのプランを見ているとその大きさの差に驚く。例えば白の家は10メートルの正方形。サボアは20メートルの正方形。面積は4倍である。レイクショアドライブのワンユニットは12×20くらい。ファンズワースの屋根のある部分は9×23くらいでレイクショアのワンユニットと似たようなスケールである。白の家が二つ入る。メディアテークは一辺50メートル。白の家が25個きれいに並ぶ。ギャラリートムは13×10白の家と同じ。パレスサイドは巨大。構造的に平面が25×25弱の正方形で11に分割されている。サボワ邸が11個並んでいるような物。ということは白の家が50個くらい入る。
セイムスケールは日建時代からよく作った。しかし大体何かプロジェクトをするときにそのビルディングタイプの類似事例で作ることが多かった。今回のように住宅からオフィスまでやってみるとスケールの差が如実にわかって不思議な発見があるものだ。
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