篠原一男vs私
ケヴィン・リンチ著 有岡孝+駒川義隆訳『廃棄の文化誌』工作舎1994を読む。リンチはいわずと知れた『都市のイメージ』の著者である。イメージの都市計画学者とエコロジーは最初は繋がらない。しかし都市のイメージを大事にする価値観とはスクラップアンドビルトを否定する価値観であることが読んでいるうちに納得される。20年前にこうした考えアメリカで持っていたということが新鮮。夕刻桑沢デザイン研究所を尋ねる。「篠原一男vs私ー住宅のミライ展」が行なわれている。桑沢の2年生が半年かけて作った篠原一男の全住宅作品の1/30の模型とその建物の隣に学生自らの設計した住宅が並んでいる。これは圧巻である。篠原先生の住宅はかなり見ている方だがもちろん場所さえ知らない建物も多くある。プランで知っている建物も模型にして初めてこんな建物なんだと再認識した。特に方形の屋根が載ったいくつかの建物はその大きさに驚く。その後対談を行なう。
見に行きました。やはり模型を眺めると立体的であります。先生の粘土のモデリング思考がそうさせるのでしょうか。
学生達が葉書に先生の似顔絵などを書いていたり、ポスター等をみると、学生達は可愛いなと純粋に思いました。
上原の貴重な映像は感動でした。施主のインタビューの会話にでてくるエピソードも先生の貴重な緊張感を思い出してくれました。