格差
4年の製図を見る。今年は構造のことを考えるように指導している。それは講評で金箱氏に来てもらうからではない。どうも信大の学生は概念を建築化する力がないと感じてきたからである。それはつまりものの成り立ち=構造が分かってないからだろうと思うようになった。多少コンセプトがいい加減だろうと、社会的ニーズが浅かろうとこの際まあいい。物として建築が成り立つことを今は最優先にエスキスしている。そのせいか例年にくらべてものの成り立ちが明確になってきた。
橋本健二『新しい階級社会新しい階級闘争』光文社2007を読み始める。今時過激なタイトル。著者は僕と同い年の武蔵大学の先生である。大学教育も格差拡大の発生装置と書いてある。それはいろいろな大学で教えていると如実に感ずるところである。
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