構造
大学院の講義。今日のテーマはストラクチャー。『言葉と建築』に登場する言葉は基本的にモダニズムに多用された言葉である。つまり空間とか機能とか。例えば、「空間」は一見昔から建築の重要な概念と思われがちだが、実は重要になるのはゼンパー以降。建築にとって壁と壁の間はどうでもよかったのである。重要なのは壁についている装飾であり、ステンドグラスだった。機能がモダニズム以降の概念であるのは言うまでも無い。しかし、構造と言うのはちょっと違うのではないか??建築である以上構造無しには作れないものではないか!それがモダニズムまで存在しなかった言葉というのはどういうことだ??ちょっと不思議である。最初にこの本を訳す時にそう感じた。しかし読んでみればなるほど、それまで建物の重力は経験と勘で地球に伝えられていたに過ぎない。構造を構造として自覚的に認識したのが近代であり、それを促したのが生物学だったという訳である。
夕刻大学を後にしようと思ったのだが景観賞の予備審査書類を送っていないのに気付く。あわててFAX。アサマ車中に方々からメール。携帯の返信は慣れない。東京駅でちょっと丸善に。その昔絶版で、四ツ谷図書館でコピーしたロックの『人間知性論』が復刻されていた。岩波文庫でももこういうことがあるのか。しかしこの本全四巻。なかなか重い。でもこう言うときに買っておかないと無くなるものである。その他メディア、写真、中国でのエコタウン計画に備え、ssd(sustainable site design)の本など購入宅配。
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