シーランチ
午前中、J.アンダーソン・ブラック、マッジ・ガーランド 山内沙織訳『ファッションの歴史(下)』パルコ出版1993を読む。上巻は古代から16世紀まで。こちらは未読。下巻は17世紀から始まる。ファッションは建築同等に機能性と機能性を超えた何かの融合物。一つのデザインを構成する機能的要素はある程度想像がつくものの、それを超えた部分は分からない。いやその境界が読み解けない。17世紀の西欧の服飾が一体どうしてこんな形をしているのか?この本は少しはその謎を解いてくれる。午後事務所でスケッチ。今日も30度を超えているだろうか?事務所の冷房を最高にする。ポツポツと人が現れる。九州プロジェクトのスケッチを1/100で描いてみる。基礎が高くなるところに車を入れてしまうというのはあり得そうだが、法的には3層になるのとアプローチがやや大げさになる。1階と2階とで開口の方向性をずらしたいのだが構造的には通らなくなるので少しつらいかな?しかし木造でいくなら構成はこの辺が基本だろうか?外装は無塗装の木か、鉛。無塗装の木と言えばシーランチ。レッドウッドが風化するこの味わいは悪くないのでは?海が遠くに見えるこの草原もシーランチ的かもしれない。
帰宅して夕食。浴室のカランのサーモスタットが壊れて混合栓からは熱湯しか出てこない。洗面から洗面器で水を汲んで浴槽に足してなんとか入れる温度にする。風呂につかりながら毎日新聞社取材班『ネット君臨』2007を読む。匿名性に包まれるネット上の人間をなんとか追いかけてよく取材しているのだが今ひとつ切り口が単純か?新聞記事の宿命である。
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