ニーマイヤー
8月31日
早朝事務所へ。施主にファックス、スタッフにメール、古いパソコンからデーターを移動。11時ころ事務所を出て汐留に村野藤吾展を見に行くhttp://ofda.jp/column/。こじんまりしているけれど村野さんの一面を浮き彫りにする質の高い展覧会。村野事務所の原図を初めて見た。ぎっしり書かれている。この時代特有の書き方であろう。断面と平面と姿が一つの紙に書かれているからよくわかる。若い人はこういう図面をよく学んでほしいものだ。帰宅後昨日の新書を読み終える。アメリカの医療の話は読めば読むほど痛しい。午後シーザとの対談が載ったニーマイヤーの作品集を眺める。ニーマイヤーは1907年生まれである。つまり101歳。そして未だ作り続けている。恐るべきエネルギー。彼の建物はサイズが大。かなり大きい。小さな住宅もあるのだが、ほとんどが公共建築。このサイズは一体周りとどう関係しているのだろうか?僕らが学生の頃はブラジリアを始めこの巨大サイズが批判されていたものだが、半世紀以上作り続けていると評価軸もまた変わるものなのか?何時かブラジルには行ってみたいものである。
夕刻降り始めた雨の中を長野に出かける。よりによって出かける時に降らないでほしいのだが、このところお決まりの夕刻の大雨である。車中ヴィクトル・I・ストイキツァ著、岡田温司他訳『影の歴史』平凡社2008を読み始める。絵画の起源は自らの影をトレースするところから始まったそうである。分厚い本である。
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