現代アート
昼からの勉強会の原稿読みが今朝になってしまった。今日は3章のロマンティック・ファラシーの残りの数段落。建築のロマンティシズムとしてのピクチャレスクが登場する。ピクチャレスクというのは本物に接したこともないし、概念的にも実感できるものではなく、相変わらず観念が浮遊している感じである。5時に終了して事務所の打ち合わせを少し。帰宅後昨日から読み始めた『アキテクチャーの生態系』を読み続ける。今日は2チャンネルの話。これは使用感がないのであまり分からない。他人事である。その後吉井仁美『現代アートバブル』光文社新書2008を読む。吉井氏が現代アートに確信を持てたのは自分のギャラリーに孫とおじいさんが来て二人が共有できる楽しみは現代アートだと言ったのを聞いた時だという。この話はよくわかる。美術館が大嫌いでウフィッチでは椅子に座って動かなかった娘がヴェネツィアではビエンナーレを見ながら、こんなものなら明日も見に来たいと言ったのを思い出す。現代アートは知識なしで伝わる何かを持っているのだと思う。
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