下流化
市役所主催で景観賞受賞作品めぐりというイベントがある。20名くらいの希望する市民と半日建物めぐりをする。午前中そのツアーの講師を行った。建物は夏に現地調査をしたものですべて見たものである。5つの建物をめぐり12時に市役所に戻り、自転車で大学へ。昼食後八潮の打ち合わせや修士論文の相談など。その後教員会議。会議後アサマで東京。車中鈴木謙介『サブカル・日本の新自由主義』を読み終えた。しかしどうもこの本は何が言いたいのかよくわからなかった。こちらは新書のつもりで気軽に読んでいるのだが、いつのまにか社会学知のマップ上を右へ左つれていかれるのでついていけなくなるのかもしれない。ただ結論的に書かれていることは納得した。それは現代がチョイスの少ない時代になっているという点である。それを新自由主義と呼ぶのかどうかはよくわからぬが、いずれにしても合理的競争社会が前提化されていてそこから落ちるのかへばりつくのかという二者択一になっていることに問題があるという指摘は妥当な気がした。
その後竹内洋『学問の下流化』中央公論2008を読む。下流化という言葉が流行っている。まさかこの人までこう言う流行語に流されるとは思っていなかったが、出版社の意向なのだろうか?
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