k-projectのスケール
午前中k-project現場。工務店との打ち合わせはスタッフに任せる。建て方が終わり構造用合板が張られた建物の内部をうろうろする。この段階になると建物のおおよそのスケールが分かる。今回の建物の特徴は1階では2メートルと2メートル70センチの二つの天井高の差。2階ではその逆で70センチの床の段差。この天井と床の形の変化が完成してどう感じられるのか?設計段階ではこの寸法にはかなりデリケートになった。これほどまでに「もののサイズ、スケール」に頓着したのも初めてである。圧迫と解放、低所と高所が何を生み出すだろうか??と考えながら、和室となるところでは荒床に座る。食堂となるところでは椅子の高さに板を載せて座ってみる。さらに建物内を彷徨いながら仕上がりを想像する。だが、まだ想像は完成形には至らない。いけているのかどうかは分からない。午後事務所に戻り事務的な書類整理と名刺整理。
ラウムプラン……ですか?
明後日伺いますけれども,この前隈研吾の2作目のビルにあるバーで天井高をあてるゲームをしてみたら,梁成は100mm,天井高(6000mmくらい)は300mmくらいの誤差であてられたんです.建築設計者としてその精度はどれくらいなんでしょうか.
ラウムプランというほど空間の連続性はありません。
スケールクイズはよくやるようですね。設計者のスケール推理力は身体に近いものはあたりますが、6000にもなると精度は落ちますね。