書
今朝はゆっくり起床。食事もとらずかみさんと銀座へ。ペニンシュラのコーヒーハウスでブランチ。初めて来たホテルだがエントランスの照明がいい。外装のオレンジ色の石は珍しいが全体のデザインは装飾的で良くない。食後に出光美術館で「文字の力・書のチカラ」展を見る。青山杉雨の大字はすごい迫力。西川寧の作品は小さいが線に力がある。平安時代の三蹟小野道風、藤原佐理、藤原行成、の作品も伝ではあるが展示されている。三蹟もよいが、平安なら西行がいい。好き嫌いもあろうが、筆の息継ぎが感じられない、淡々とフラットな画面が好みである。2時に帰宅してラグビー日本選手権早稲田vsサントリーを見るが、社会人の前に大学一位も粉砕される。夕刻風呂で金子勝『閉塞経済』ちくま新書2008を読む。バブル経済の原理を真っ向から書いている。そう言う本はあまりないとのこと。それによれば所謂需要と供給の関係がバブルは一般時のそれと逆転すると言う。つまり一般時は需要が高まると値段が上がり、値段が上がると需要は下がる。ところがバブル時は需要が高まり値段が上がると、まだ値段が上がるだろうと予想してまた需要が上がるというものである。このバーチャルな人々の期待がバブルの原動力ということである。
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