中国現場
また1時間遅れ。10時45分上海プードンに着く予定の飛行機が着いたら12時。前回は2時間遅れ。現場に早く着くべく始発のNXで来ているのだから定刻通り運航しておくれ。機内でIker Gill ed. `Shanghai Transforming` New York 2008 を読む。読むと言っても内容はほとんどが統計グラフ。しかしこのグラフがデザインされている。加えて10名くらいの建築家、都市計画家などのエッセイがのっている。これを見ると上海の建設延床面積は2000年342,060,000㎡、2005年が641,960,000㎡と約倍、すごい伸びに驚く。そこから5年はどうなっているのか分からないが。そのうち住宅建設床面積は2000年が48,040,000㎡、2005年は82,570,000㎡とやはり約倍。一方登録人口はというと2000年が1320万、2005年は1360万と40万しか増えていない。2001年から2004年までの各年のデーターが無いので何とも言えないが、人口の増え方に対して建築の増え方が激しい。浮遊人口や外国人が大幅に増えているのか?作るのと同じくらい壊しているのか?いずれにしても都市の新陳代謝が激しい。ヴェンチューリのエッセイを読むと、彼はローマ、東京とともに上海は好みの都市。その理由は歴史的に異なる時間が並置されているから。これも新陳代謝の堆積の結果だろう。
空港から迎えの車で現場へ。上海は例外的な冬の長雨で現場はぐちゃぐちゃ。着くなり工場の床のコンクリートの伸縮目地の話で悩ましい問題。現場を見る。かなり冷え込む。体が凍りそうである。金箱氏に電話で幾つか質問。夕刻やっとつかまり方針が出て一安心。
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