課題のエスキスで元気
10時から小諸プロジェクトの打ち合わせ。11時から大学院入学希望者との事前面接。昼から再びプロジェクトの打ち合わせ。ドーナツをかじり、2時頃製図の第二次発表会へ。構造デザイナーを志望しているのT君のスタディが素晴らしい。建物はサービスエリアにホテルが付いたもの。大空間である。当初はありきたりのシェルのようなデザインで「こんなの全然面白くない」と言っていたら、全く新たな大空間構造を考えてきた。どこかで誰かがやったことがあるのかもしれないが、少なくとも僕は見たことがないし、構造が空間の柔らかな分節を作り出している点でもとてもリーゾナブルである。こう言うスタディみると元気がでるなあ。更なる発展が楽しみである。終わって夕方のアサマに乗る。『西洋美学史』の続きを読む。アウグスティヌスとトマス・アクィナスを読んでいたら眠ってしまった。中世は哲学も美学も僕の中では空白地帯なのだが、もちろん何もなかった時代ではない。アウグスティヌスは「期待と記憶」がテーマ。このテーマはバウムガルデンに引き継がれ、受容者の期待にこたえる作品が称揚される。そしてさらにそれは20世紀受容美学に受け継がれ、ヤヌスは期待との距離に芸術性を見出している。つまり否定性の美学である。トマス・アクィナスのテーマは「制作と創造」。言うまでもなく中世、創造は神の手にあり、人の能力は制作でしかなかった。デカルトも神の連続的創造を唱えそれを批判的に読み換えたのはベルククソンだそうだ?その前にはいないのかな??
東京駅丸善で本を宅配。事務所に戻る。ガレス君に会おうと思ったが今日はすでに帰ったようだ。甲府プロジェクトの打合せをし、メールチェック。松田達さんからメール。art spaceというページに拙著のレビューを書いてくれたとのこと。ありがたいことだ。http://artscape.jp/report/review/author/1192005_1838,1,list1,2.html
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