西沢大良氏の林業センター
8時に朝食をとり、まずO君の設計した住宅を見学させていただく。家族3人で暮らす家が約50坪というのは東京と比べるとゆったりしている。ディテールも骨格も面白い。北海道に居ながらにして(O君は北大の先生)九州の仕事をするのはかなり大変だろうがディテールもきちんとできていた。延岡から熊本へ。産業遺産の水道橋(通潤橋)を遠目で見てから、西沢大良氏の林業センター(実質的には体育館)を見る。熊本アートポリスの一環のコンペ作品。外装のカーテンウォールが汚れて透明感が無くなってしまっているが、木構造のしなやかなデザインは昨日の内藤さんを圧倒している。力の流れが想像できないところが形の非慣習性を生んでいる。見事である。今回の建築見学旅行の中で最も刺激的。車の中でメールチェック。槻橋さんから全国学生設計新人戦の結果が速報でメールされていた。信大の3年生が最優秀新人賞に輝いたとのこと。嬉しい限り。めでたい。
さて後は一路福岡空港を目指すのだが、こともあろうに20キロ先で工事渋滞のサイン。連休の最終日の昼間に工事はないだろうと思ったが、一か月続いている大工事。まあ仕方ない。あるところでピタッと車が止まった。まったく動かない。飛行機は6時、時間は迫る。空路をあきらめ陸路「のぞみ」へ。7時頃発の最終で約5時間。幸運にも座れる。
車中スチュワート氏と建築談義。ヨーロッパ、アメリカ、日本の建築論から、ゴシップまで。スターン、シザ、ペリ、マイヤー、篠原、原、磯崎、槇、などなど。1年分の建築の話をし尽くした(ような気分だった)。気がついたら品川。そして東京。家に着いたのは12時ちょっと過ぎ。とりあえず帰れたことに感謝。
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