M君の編集
昨日はいい波が来なかったが今朝起きると少し頭に浮かぶものがある。『単純な脳、、、』によれば考えたことが一日たつと醸造して良いアイデアに繋がることがあるとの実験データーがでていた。なので最近は前の日上手くいかなかったことを朝起きたら思い出すことにしている。研究室で早速スチペで形を作る。9時からゼミで1時間設計をやらせている間にも少し形を作る。2コマ目講義の後昼をとってからその形を写真とって事務所に送る。午後3、4、5,コマ目と製図。終ったら夜。研究室に戻りメールを開くと、ロンドンの友人が出張で東京にいるので赤羽で飲もうと日本の友人から。「大宮で下車ください」とのことだが、今日に限って明日は学生を連れて塩尻の現場見学で帰京せず。こういうことは重なる。飯を食って学生の留学のために相手大学のホームページを読んでみる。一語一語辞書をひき覚えたてのスペイン語をたどる。翻訳ボタンで出てくる日本語は理解不能なので仕方ない。ポイントの箇所だけ発見したのであとはここを読めと学生に伝える。
岡田暁生『西洋音楽史』中公新書2005を読む。先ずはあとがき。中公新書の音楽関係は必ずと言っていいほど編集長自らが編集担当になっている。編集長の名は松室徹。そして彼の名は必ずと言っていいほど著者の称賛を浴び、尊敬の念を持って語られる。彼は中高の同級生であり、音楽にはうるさく、もちろん文学の見識を備えた人物だった。大学時代はまったく交流がなかったが、10年くらい前から、数回会い建築の話をする。最後に会った時は書いてみたらと言ってくれたものの、新書向けの題材にどうしてもならず、まあもう少したって角が落ちたら書いてみようなどと思いつつ何もしていない。というよりまだ角が落ちていない。「新書は教養好きのサラリーマンが好んで手に取るようなものでなければいけない」と言いつつしかし、「適当」は許さない信念の持ち主である。と、編集者のことなどどうでもよいのかもしれないが、彼が担当した本は確実にレベルが高いのを僕は良く知っている(正直言うとレベルが高すぎるて彼が言う新書の域を超えている)。楽しみである。
You must be logged in to post a comment.