吉田秀和賞
締切り迫る学生の論文に本格的に朱を入れた。いやはや大変。しかし自分の原稿だと思えばこのくらいのことはいつもやっていること。そしてここまで来てなんとか筋が通せそうな気になってきた。とはいえどもこれでやっと体裁が整ったという段階。マラソンで言えば最後の5キロ。サッカーで言えば後半30分。これを最終稿にするにはあと2~3回朱を入れる必要があるだろう。そう思うと未だもう少し時間がかかりそうだ。今月出すのは無理かな?
塩山のプロジェクトの1/100の模型ができた。かなりクールハードである。これをぐぐっとソフトウォームにするにはどうしたらよいだろうか?あまりの制約の多さに抜本的な変更はとても望めない。そもそもそういう抜本的な何かということを考えようとするところがハードな思考。もっと対処療法的な思考の方がソフトかもしれない。つまりはあっちではこんな感じ、こっちではこんな感じ。それでいいのだと思う。昨日買ったマーカーでいろいろなスタディを皆でやる。うーん。そう簡単に答えは見つからないか??
岡田暁生『音楽の聴き方』中公新書2009を読み始めた。先日同じ著者による『西洋音楽史』を読んで面白かったので新刊を買ってみた。あとがきを読むと予想通り編集担当は松室徹である。そして帯を見るとこれは第19回吉田秀和賞を受賞している。松室氏は以前、自分が私淑する評論家は吉田秀和であると言っていた。自分の担当した作品(?)で尊敬する評論家の名を冠した賞を受賞するのは編集者冥利に尽きるというところなのかもしれない。おめでとう。
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