基礎ができてないんだよなあ
朝一で一時間設計。今日はカーンのフィッシャー邸を覚えてくることになっている。いつもは覚えてきた図面を基に増築しろとか2階建てにしろとか言うのだが、今日は意表をついてこの緑の中の美しい建物をパースで描けというテーマにした。結果は驚愕である。皆凄い絵を描いてくれる。アートとしてはいいのだろうし、想像力をかきたててくれる表現も見受けられる。でもね、建築のパースってムンクの絵のように描いたらダメなのだよ。プレゼンのドローイングとして描くならまだしも、、、、、基礎ができてこそ崩す時も意味を込められる。これはやはり図学を教えていないことゆえの弊害なのだろうか?就職、大学院、なんでもいいけれど即日でパース描けと言われてこんな絵描いたら落とされます。しかしこれだけ正確に描けなくて設計するとき困らないのだろうか?
午後製図の提出を受けて模型写真の撮り方講習会。学生にデジカメを持ってこさせるとマニュアル付きカメラとマクロ付きカメラが少ない。製図用具とともにカメラもスペックを指示するべきかもしれない。夕方のアサマで東京へ戻る。『低酸素革命と地域の未来』を読み続ける。どうもこの本より、この前に橋爪さんが書いた『「炭素会計』入門』という本が面白そうだ。炭素消費を一つの商品のようにして取り扱っているようである。もちろんそれは新しい概念ではないのだろうが、それを様々な意味で具体化していく方法論が展開されているようである。読んでみよう。
私の大学では1年で図学が必修だったため、その後の設計課題で平面→立体という感覚を養えたのかな、と思っています。
模型写真の撮り方講習会はなかったので、ぜひその授業を受けたいと思いました。
図学は基本だよね。写真講習会はちょっとでもやると変わるね。どうぞ信州までお待ちしてます。