今後の方針
朝一のゼミ、1時間設計をやらせている間、輪読本『ハイデッガー入門』を読み返す。ハイデッガーが建築に与えた影響の大きさを痛感する。2コマ目の講義。相変わらず堂々と寝ている人間が多いのには閉口。必修ではないのだから帰って寝ればよいのに。昼食をとりながら某委員会。順番で座長が回ってきた。それなりに責任がありそうな役割だけれど僕で勤まるのだろうか?午後製図のエスキス。途中で某先生から電話。大学内の某施設の基本構想をお願いしたいとのこと。最近別の人からも某施設のマスタープランを作って欲しいと言われた。またとある人からは駅周辺の某施設の絵を描いてほしいと頼まれる。しかし色々聞くとそれらはとても出来そうもなく、とりあえず相手との交渉材料に欲しいものである場合が多い。そもそもいまどき公にお金などないわけだから。ダメもと交渉に使われた絵はゴミと化す。そのゴミに報酬が支払われるのであればまだしも、プレサービスと言われて終る。まだ謝意があるならいい方で無報酬でかなりのことをやらされた挙句、もうあなたは結構ですと言わんばかりに大学と親しい設計事務所の図面が出てきた時もあった。そこまで我々の職能を愚弄されて黙っていていいのだろうか?いろいろ依頼がありお願いされるのは嬉しいのだが、どうも設計者にものを頼むと言うことの意味が分かっていない方が多い。頼めば2~3日で手品のように絵が出来ると思っているのだろうか?外注するより安く上がると思うから頼むのだろうか?ある程度設計というものの常識を踏まえたうえで、その仕事には多大な労力が必要であり、多くのエンジニアの協力がいるものであり、そして時間がかかるということを理解して人にものを頼んで欲しい。今後そこへの理解とリスペクトのない依頼には応じない。
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