京都
朝のアサマで東京へ。今年の長野の仕事はすべて終り。帰宅してかみさんと話していたら二人とも今日明日の予定が無い。こんなことは一年中探しても滅多にない。その上、娘はクラブの合宿でいない。どこか行くか?と話し冬の京都行こうということになる。この季節、京都で特別のものが見られるわけでもないがワープすることにした。ブライトンの部屋が空いていた。京都ブライトンは日建の設計。その昔出来た時に見学しに来たことがある。
新幹線の車中堤清二の『消費社会批判』を読み終える。消費社会の商品の特徴が三つ書かれている。リゾーム、ガジェット、ファッション化。商品のグレードは生産者が決めるものではなく消費者が決める。それゆえにそのグレードのヒエラルキーは極めて曖昧になる。それをリゾーム化と呼ぶ。そして、それゆえに役に立たないようなおもちゃのようなもの(ガジェット)が商品としての価値を生む。更に商品はファッションアイテム同様流行のサイクルが短くなる。これは多分そのまま建築にも当てはまるだろう。消費社会の建築の像が少しずつ鮮明になってきた。
ブライトンにチェックインしてから御所の近くのイタリア料理屋に行く。行く前に予約して行ったのだが、行ったら客が誰もいない。やはり冬の京都に人はいない。しかし実に美味である。この美味しさでこの値段?東京の半分である。ホテルに戻りバーへ。東京のブライトンは僕のボスだったYさんの設計。ラフロイグを一杯飲みながら故Yさんのことを思い出す。いろいろと教えてもらった人である。今年も一年大学も事務所も仕事は終り。自分で自分にご苦労さん。
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