今村君の集合住宅
なんとかやりくりして午前中に今村創平君の集合住宅を見に行った。オープンハウスの日には行けず、別途案内していただいた。大井町の小住宅が密集する旗竿敷地に4階建ての打ち放しが建っていた。最初に窓先空地の説明を受けた。それを聞くだけでこの計画の法的制限の厳しさがよく分かる。続いて施工のために隣地を借りたことを聞いた。前面道路が細すぎて使いもにならない条件下での施工の厳しさがよく分かった。施工はコンクリートで有名な前川建設。見事な出来である。中に入るとメゾネット、3層メゾネットなど構成が多彩である。奇をてらわず、生活に密着した好感の持てる建物だった。
午後事務所で打ち合わせ。出版社と打ち合わせ。今週で研修を終えるjanainaとインターンシップ修了の書類作成。そして30分ほどトーク。研修の感想を聞くと、もう少し僕と話をする時間が欲しかった、、けどとても面白かったとのこと。ポートフォリオにサインをして渡した。
久しぶりに鈴新で夕食。店に入るなり、僕のブログの話題。読んでいただき恥ずかしいやら嬉しいやら。ゆっくり夕食をとったからか、東京駅に着くとアサマが出たばかり。40分あるので丸善に寄る。『新書大賞』が出ていた。めくると昨年の新書ベスト20と識者30人の一押し新書が掲載されていた。ベスト20は、書店員、書評家、編集長、新聞記者など計52名の投票によるもの。20のうちじぶんの読んだ本を探す。3位に『音楽の聴き方』、9位に『日本の難点』、14位に『コミュニティを問いなおす』、20位に『ヤンキー進化論』を発見。因みに1位は内田樹の『日本辺境論』である。さて30人の識者の選ぶ一押しで2冊が二人以上の一押しになっていた。一冊は内田の『日本辺境論』で、今谷明、加藤典洋が推している。もう一冊は鹿島茂『吉本隆明1968』でこちらは何と竹内洋、大澤真幸、鷲尾賢也、3人の一押しであった。因みに僕の一押しは岡田暁生『音楽の聴き方』でありファンである井上章一が一押しにしていた。思わずニンマリ。この本の編集をした中公新書編集長である松室氏の年賀状の言葉「この本を最後に単行本に移った。未だやれることはありそうだ」からこの本へかけたものを感じた。さて、一押しだからではなく、推しているのが加藤、大澤、竹内など、好きな識者なので、『日本辺境論』と『吉本隆明1968』を買ってアサマに乗り吉本から読み始めた。なるほどこれは分かりやすい。初めて吉本が本当に分かりそうである。
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