静嘉堂文庫
午前中に柳澤潤氏のオープンハウスに行く。成城学園から歩いて5分のところにある集合住宅。RC壁柱構造。最近連続して3つの集合住宅を見た。集合住宅の設計をしたことのない僕としては見るものすべてに沢山の智恵が詰まっているのを感じ、驚くばかりである。加えてこれらをどう評していいか考えると難しい。集合住宅は世相を反映した商品であろうから、自分の価値観では見られない。つまり、コムデギャルソン行っておれはデザイナーズブランドが嫌いだとか、こんな服は着られないと言ったところで意味がない。同じことが集合住宅にも言える。こんな家に住めないとか住みたくないと言ったところで意味がない。僕の娘なら是非住みたいと言うかもしれないからhttp://ofda.jp/column/。成城からバスに乗って静嘉堂文庫に行く。岩崎彌之助(1851~1908 三菱第二代社長)と小彌太(1879~1945 三菱第四代社長が築いた三菱の美術館である。根津や五島と並び、企業の美術館としては日本屈指であろう。ここで現在 茶道具の展覧会が行われているhttp://www.seikado.or.jp/sub0201-r.htm。かみさんに「曜変天目見に行かない?」と誘われ、くっついて来た。曜変天目とは宋時代の黒い茶わん。ただ黒いのではなく、表面にブルーがかった水玉が浮き出た焼き物で、まあ美しいのである。京都など行くとつい小さな天目茶碗が欲しくなってじっと見ていたりする。今回の曜変天目は国宝である。その形といい、色といい、艶といい、申し分ない。こんな美しい曜変天目があるとは知らなかった。このクラスは日本に3つしかないそうだ。
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