一年目検査
一年目検査で「高低の家」に行く。トップライトの熱割れが一番大きな修復工事。後は毎度のことだが、プラスターボードとベニヤのとり合い部分。ベニヤが痩せるので目違いが起こる。しかし今回はかなり激しく段差ができている。そしてこれも毎度のことだが、建具の建てつけが2か所悪くなった。外部は全く問題ない。今回使ったこの外装材(ガルバリウムの波板)は安くて長持ちしそうである。さて後はJTの撮影だが、果たしてできるだろうか?12月にやろうということでクライアント、JTともに了解していたのだが、こちらが忙し過ぎてセットアップできずにいた。そして今日見ても家の中にまだ荷物があふれている。これじゃあ無理かしら??夕刻事務所に戻り打合せ。スケジュールを作り時間の無さに愕然とする。
夜ベッドで加藤尚武『二十一世紀のエチカ―応用倫理学のすすめ―』未来社1993を読みながら眠りに落ちる予定。昼間電車の中で読んでいたのだが、あとがきにこんな文章があった「環境倫理学、生命倫理学を含む応用倫理学と呼ばれている領域が、今後もビジネス・エシックス、情報倫理学など、ますます発展する傾向を見せている。大学の哲学系の教官で応用倫理学を教えることのできない人は、教育者としての存在理由を失うと言ってもよい情勢である」。なかなか厳しい書き方である。多分いろいろな学問が野放図に発展することに人間的(あるいは環境的に)に歯止めをかけろというのがこの学なのであろう。確かにそういうものはどこかで必要かもしれない。しかし歯止めというのは常に自由とぶつかるのであり、そこに歯止めのむずかしさがある。
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