建築家とは建築家を続けられる人のこと
ちょっと早めに事務所に行って今日の勉強会の予習。午後から勉強会やっと第四章のethical fallacyの訳読み合わせが終わる。
帰宅後山本想太郎さんから送られた『建築家を知る 建築家になる』王国社2010を読む。建築設計を志す学生に読ませるにはベストの本である。建築士の法的制度から、その制度の海外との比較(日本の制度の特殊性)さらに建築士と建築家その差などなど。
序の中に共感する部分があった。著者は建築家になるにはどうしたらよいかと質問されることが多々あると言う。それに答えて著者は「建築家とは、建築家を続けられる人のこと」であると言う。その理由は建築家であり続けることが困難だから。確かにこの仕事は倒産することがない代わりに仕事が無くなることはいくらでも起こり得る。そうなればその時点で建築家であり続けられないことになる。さらに仕事があったとしてもその仕事が様々な意味で自分の建築家と言う定義に当てはまるものになるかどうかの保証はない。もし自分の定義に当てはまらない仕事であれば仕事はあってもその仕事をしていることは建築家を継続していることにはならない。だから建築家を続けることはとても大変なことなのである。
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