エコロジーを批判せよ
9時に丸善に行く。誰もいない本屋の快感を一度味わうと忘れられない。走るように欲しい本をカートに突っ込んで宅配する。その中の一冊津田大介『Twitter社会論』洋泉社2009だけ持ち帰り,車中読む。誰かに勧められて最近twitterをやり始めたのだが(tsakaushi)昔の友達に会えたり(それはmixiでもそんなことがあった)、ブログをリンクさせるとそれへの反応を頂けたりと少しその効能を知り始めた。僕が呟くのはもっぱらパソコン上。本当は携帯で何も出来ない時にするものなのだと思う。その方が臨場感ある。電車待ちしている3分間とか、信号待ちしている1分間とか。そういう、ひょっと空いた時間の呟きこそ呟きだろう。
午後は言葉と建築の講義、今日はform。夕方教員会議。ゼミ。今日の輪読はジョージ・マイアソン『エコロジーとポストモダンの終焉』である。ワトキンの『モラリティと建築』を読んだ後なので、現代のモラリティとは何かでこの本を読んでみた。もちろん現代のモラリティとはエコロジーのことである。しかし僕がこの本を通して学生に分かって欲しいことはこの抗えないエコロジーにひれ伏せよということではない。そうではなくむしろ全く逆のことである。モダニズム全盛期にモダニズムのパイオニアたちはモダニズムのモラリティである、機能主義や合理主義に100%身をささげていたわけではなく、50%はまったく半モダニズムを標榜していた。その批判精神がモダニズムのモラリティを昇華させたのだと思っている。モダニズムのパイオニアたちの後の中だるみ期間ではこの批判精神が失われた結果、建築はひどく堕落した。エコロジーも同じであろう。抗えないからこそ抗う必要がありそれを批判的に昇華しないといけないと思っている。加えて正確にその実体を見極めないといけない。
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