設備と構造のとりあい
午前中昔の建物の検査に伺う。FRP防水がかなり傷んでいる。しかし一方家の中はとても整然と使って頂いており設計者としては嬉しい限り。行き帰りの車中ティナ・シーリグ、Tina Seelig、 高遠 裕子訳『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』阪急コミュニケーションズ2010を読む。さすがアメリカと思うような授業がある。「ここに5ドルある。これをつかって2時間以内にこの金を出来るだけ大きくする方法を考えよ」。と問われてなんと答えるだろうか?5ドルを増やそうとすると何時まで経ってもいい答えは出ない。鼻から金は無いものとして考えると名案が出る。例えば、予約殺到の週末レストランの予約を完全に抑えて現地でその権利を売るとか、、、、なるほどと思わせる。しかし半分読んだらもう飽きた。この本アマゾンでは全てのジャンルで売上一位のようだが、それほどの本ではない。頭の体操である。事務所に戻るとちょうど同じタイミングでテーテンス事務所から3人来所。8時まで最後の調整打合せ。ダクトの貫通をしつこくチェック。もう何度やっているのだろうか?そろそろ飽きた。この期に及んでプレイルームという少し大きな部屋の空調の設置位置が変更となった。これまでワタリウムの天井のように格子梁の中に空調機をはめ込もうと梁サイズをさんざん変更調整してきたのだが、「たれ壁部分に壁埋め込みでやったらどう?」とボスのMさんがぼそりと言う。そりゃすばらしい名案だ。しかしこんな名案があるなら早く提案してよ(涙)でもとりあえずデザイン良くなった(嬉)。
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