大学での一日
午前中キャンパスマスタープラン会議。施設課の部長課長が異動になり新任の方たちに今までの経緯を説明。癒着防止のために役所の異動はつきものなのだろうが、本当にこれで癒着が解消されているのだろうか?癒着は引き継がれるということもあると聞く。建築のように継続性の高い場所は少なくとも5年くらい異動しないで欲しいものだが。午後市役所で新市民会館の建設委員会。今日は敷地を何とか決めたいという市に対して、拙速である、検討時間が足りない、あるいは市が推す場所が2転3転することへの不満から承諾できないという意見が多かった。ここまで反対意見が多い状態では市は提案へのさらなる真摯な説明責任があるだろう。急いで大学に戻る。審査をした博士論文の著者が僕の意見に対する丁寧な修正案を持って説明に来られた。社会人博士で環境省の方である。いろいろ聞くと箱根ポーラ美術館の国立公園内での建設認可に関与した方だった。あの建物がああいう風に素晴らしいものになったのは自分の自慢でもあるとおっしゃっていた。この方の論文は戦後国立公園の進展に関するもの。つい話が箱根の話になった。国立公園も地方都市同様。園内への車の進入を規制して公共交通機関を充実させて安くしたらどうだろうと提案したら賛同を得られた。箱根はまたべらぼうに高い。続いてアルゼンチンに留学中の学生の母親が来研。夏休みに(向こうでは冬休みだが)娘を訪ねて一カ月滞在してきたとのこと。ブエノスアイレス話で盛り上がる。10月ワークショップで来日してもらうロベルト・ブスネリからこちらでの展覧会のための写真データーや本を持ってきてくれた。アルゼンチンワインとお菓子まで持ってきてもらい恐縮する。お菓子を学生部屋に。JACS住宅設計コンペ(審査員、吉田健介、TNA)で協賛賞、優秀賞を受賞した学生たちへ御褒美http://www.jacs.cc/moushikomi/index.html。夜のアサマで東京へ車中小林重敬『都市計画はどう変わるか』学芸出版社2008を読む。うわこれはえらく観念的な本である。Controlだけの都市計画から、MarketとCommunityがこれからの都市計画には肝要であるということはよくわかった。しかしそうなると町づくりは一筋縄ではいかないなあ。
That’s really thinking of the hgihset order