コラプション
朝のあずさで甲府の現場。外部の足場がばれて内部のパテ処理が進む。今日は寒くなるとかみさんに散々言われて出てきたのだがそうでもない。甲府の昼は暑いくらい。加えて空気がとても澄んでいる。富士山がこれだけきれいに見えたのは初めてだ。昼食後、駅で買った小説を片手に鈍行電車に乗る。フィリピンを舞台にした日本現地法人をとりまく汚職の話し。先日ヴェネゼエラの建築家と話していたときも自国のコラプションを嘆いていた。権力に金は集まる。権力がありながらステータスの低い人間は権力を傘に金を得ようとするし、権力がありステータスの高い人間は更に高いステータスを求めて金を得ようとする。だから権力に金が集まるのはとめられない。権利(権力)は最も安定した商品である。アメリカでグリーンカード(永住権)得るにはその人の能力もあろうが、手っ取り早いのは金を積むことだと言われたことがある。留置所から出るのだって金である。これらは合法的な権利の売買である。そして民主主義社会では権力は公に託されたものであるからその金は公に入らないといけないのだが、人間そう簡単に原理通りには動かない。これは人々の倫理観によって制御され得ることなのか?それとも原理が間違っているのか?
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