民に来て分かる官の甘え
大学でミノルタ製の色測計の話をミノルタの方から聞く。数種類置いていってもらい1週間使ってみてどれかを購入するつもりである。
理科大は研究費が比較的よい。加えてその購入のシステムが分かりやすい。毎月買ったものの領収書と集計表を紙で提出して月ごとに清算していく。これが以前いた国立大学ではコンピューターで買ったものを一品一品(消しゴム一個まで)入力していく。一見スマートだが、入力の最中コンピューターはのらりくらり動き、時たまフリーズし、数万円の買い物を1時間くらいかけて入力し、、、それが会計係で止まりどこまで清算されているのかが分からない状態になる。にもかかわらず、これが問題なのだが、このシステムではコンピューター上に残金が出ているのである。しかしこの数字は何時の時点のものかは誰も分からないのである。この大学での最後の年は赤も黒も出せないので、予算と執行額を合致させようとこのシステムをもはや見捨てて、幾度となく会計に直接残金をヒアリングしていたのに、蓋を開けたら(つまりが4月になってみたら)結構な赤字だった。機械もダメなら人も頼れない。実はこのシステムは以前の入力システムを改善して数年前にできたものだった。何かを改善したモノがこれほど使えないのも珍しい。民に来て分かる官の甘えである。
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