生まれたところで亡くなる
午後一で最後の図面チェック。部分詳細図がやっと全部そろった。足りないところは言葉で補いながら最後の詰め。明日の納図にはなんとかまにあいそうである。
実家に行きエンバーミングから戻ったオフクロを眺める。蝋人形のようである。しばらくオフクロの横に添い寝する。兄家族、親父と飯を食いながら親族の話などする。いつもはビール一缶の親父も今日は調子よく2缶目を開けていた。甥っ子とは建築の話をする。兄貴はオフクロがこういう会話の場を設けてくれたような気がすると言っていた。確かにそうかもしれない。忙しい家族がもっとも集まりやすいお茶の水に入院し、家族のコミュニケーションの場をセットしてさっと消えて行ったような気もする。親父の証言によるとオフクロは亡くなった三楽病院で生まれたそうだ。生まれた所で死ぬのと言うのも運命的である。僕は本郷、兄貴は広尾、甥っ子はアメリカ???
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