官僚制という化け物
最近よくテレビで見かける古賀茂明『日本中枢の崩壊』講談社2011を読む。経産省のキャリアであり公務員の制度改革のために本音で勝負している数少ない官僚である。であるからオール霞が関を敵に回し官房付と言う閑職に回されている。
これを読むとこれまで読んだ『原発官僚』や『原発社会からの離脱』に書かれていることの裏がとれる。日本の官僚制がいかに日本を間違った方向へ導いてきたかという点である。著者は日本の官僚は優秀なのに日本が良くならないのは彼らの乗った電車(制度)が悪いからだと言う。つまり、官僚制は構造的欠点が利点をはるかに上回ったシステムであり、それを改革しようとする人間(著者のような)を弾き飛ばす構造になっているというわけである。もはや政治がどうのこうのではない。この官僚制という化け物を一度たたき壊す必要性があるのだと思う。
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