日本で働くモーチベーションは?
構造の長坂さん来所。10時から1時まで打合せ。お腹が減った。2時に昔のインターンシップ学生、アイルランド人ガレスが来所。一昨年インターンシップ後アイルランドに戻りこの夏に大学を卒業。卒業と同時に大胆にもさっさと日本にやって来て就職活動を始めたそうだ。そうしたら運よく日建設計が試用職員で拾ってくれた。某国の空港プロジェクトをやるらしい。
どのくらい日本にいてその後どうするのかと聞くと別に何も決めていない。‘It would be open` と言う。アイルランドの最もプレステジアスな大学を卒業して、まあヨーロッパで仕事もあるだろうが、そんなチャンスを放り投げてさっさと日本にやって来て将来の具体的なヴィジョンもない(いい意味で)というのはどう考えたらよいものか?
先日メールが来たチリの建築家の卵も同じである。チリの東大みたいな所を出て就職も楽にできたのにそんなことを放り投げて日本に来たいという。日本に来て大金持ちになれるのならいざ知らず、まあせいぜいアトリエ事務所の初任給はまあいいとこ10万だよと言ってもOKというのは一体どう考えたらよいのだろうか?
ヨーロッパも南米もとにかく建築家の仕事などないということなのか?経済状態が悪いと言ってもそれでも日本の状態は相対的にいいということなのか?日本の建築が世界的に見ていろいろな意味でレベルが高いからここで勉強したいと言うことなのか?今のところ僕には正解が分からない。
坂牛さんのBLOGいつも読ませていただいています.構造家さんをしているものです.
最後の「今のところ僕には正解が分からない.」という文章の締め方に,妙に納得して,ふっと吸い込まれる感じがしました.
かたや外に出たいという建築人も多くいる日本.
たまたま今週は僕も内田樹の私家版・ユダヤ文化論読み終えたところだという偶然もあり,コメント残してみようと思いました.
他力本願な気持ちではないのですが,また坂牛さんなりの答えが出ればお聞かせください.
ありがとうございます
けつろんが出たら報告します。