建築界ネットビジネス
夕方友人の弁護士から電話があり相談にのる。ある不動産屋があるパース屋に仕事を依頼したのだが出来上がったデーターのデーター量が少なくて大判ポスターを作れない。それは契約違反なので金を払わんと言ったらパース屋が訴えてきたという。データー量の仕組みやファイルの種類を教えてあげた。いろいろ聞くとそのパース屋は中国にあるそうだ。
僕もコンペで中国のパース屋を使ったことがある。日建に教えてもらったのである。教えてもらった時の値段と払った時の値段は5割くらい値上がりしているのに驚いた。できは値段相応なので払ったが値上がりの理由は受注量がうなぎ登りに増えているからだそうだ。一度も会ったことがない人間にメールのやり取りだけで仕事を依頼して成果品が届き金を払うと言う世界が到来したことに驚いた。
夕刻僕がアルゼンチンに行った時に面倒を見てくれた日系アルゼンチン建築家のKさんがスタッフと来所。彼はアメリカの事務所とともにこれから日本に建設されるドイツ自動車メーカーのショールーム設計をするとのこと。一体日本までわざわざやってくるほどのことかと思っていくつつくるのか聞いたら200と言う。これは驚きである。数もさることながら、日本につくる世界的に一流な車のショールームを設計するのがアルゼンチンとアメリカの事務所だと言う事実に驚く。頭脳は世界を駆け廻っている。そのうちパースじゃないがネットで注文を受けてネットで成果品を送りお互いの顔も見ずに設計が出来上がるという時代が来るかもしれない。
p.s.
まあ考えようによっちゃあ、コンペなんて敷地も見ずにクライアントとも会わずに優勝して実際できたなんてこともあるわけだ。その意味では既にそんな状態があると言えないこともない.。
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