町医者礼賛
今日は朝近くのかかりつけの医院で区のがん検診。バリウム飲んで胃のレントゲン、肺のレントゲン。撮り終わっておよそ1分後、先生の前にあるモニターを一緒に見る。この速さは圧巻である。肺は特に問題なし。胃は襞がきれいに見えて腫瘍のようなものはないが少々変形しているので夜遅くに食事しないことと注意された。それにしても撮って直後に絵が出てくるのはなかなかすごい。20分で全てが終わった。
最近はちょっと大きな病院は分業制。どこか悪いと1階で血と尿とって2階でレントゲン撮って3階の担当医のところで待つこと30分。全てのデーターがそろうと先生に呼ばれ所見を言い渡される。それはそれで合理的だが大病院のそんな先生たちは自分で血もとれなきゃ、レントゲンも使えず、聴診器は飾りで音も聞き取れないと誰かが言っていた。本当かもと今日の町医者を見ながら思った。なんでもできる町医者は素晴らしい。
一昨年信大時代にスイスの建築家を呼んでシンポジウムをした時彼は自らを町医者のような建築家と呼んでいた。なるほどそういう万能選手で町の人に慕われるのが医者や建築家のあるべき姿かもしれない。
大学院時代にスイスのルツェルンから来ていた留学生と彼のスイスの友人と一緒にスイスを車で廻ったことがある。その時にその友人に当時日本で有名だったマリオボッタの話題を出したら知らないという。そんなことはないだろう、あんなに有名なのにと言ったら、ヨーロッパには(スイスにはだったかも)有名な建築家という概念はない!、あるとしたらコルとミースだけと返された。多少の言葉の問題はあるにせよ、当時の僕にとっては衝撃的な出来事だった。
良く話す話だから坂牛さんにももう話したかも。
いや初めて聞きました。僕はスイスで働いていた経験がありますが、程度の差はあるものの似たようなことを言われたことがありました。
うーむ、区検診?目黒区は胃透視や胸部レントゲン、マンモグラフィーは必ず二重読影になっているので、当日結果が出るってことは無いなー。二人目の読影医は病院勤務の専門医のことが多いので、何人分も集めて読影するので結果は一カ月くらい待たせているはず。いまはそういう自治体の方が多いと思う。
訴訟になったときのリスク分散なのかもしれない。
へええそうなんだ。ちなみにこの町医者はあなたの後輩の方。軽く信じているけれど。2人で見る方が確かに安心ではあるねえ。